2012年4月3日火曜日

11.12.3全国懇話会主催「助け合いの共済を考える懇親のつどい」

12月3日、新宿あいおい損保ビルで共済の今日と未来を考える会の年末懇親会として「助け合いの共済を考える懇親のつどい」が開催されました。懇話会参加団体とその地方組織の他、全国教職員互助団体協議会や自治労連共済など共済活動を展開する諸団体から20名以上が参加しました。
 懇親会は二部構成で,第一部には「人々の暮らしと相互扶助」と題し,下関市立大学経済学部准教授の川野祐二(かわの・ゆうじ)さんの講演が行われました。
 講演で川野さんは,日本には古くから「お互い様」「情けは人のためならず(自分のためである)」という言葉や,頼母子講や無尽講といった民間の金融機構があったことから、日本人には互助の精神が息づいていたと指摘。この互助の精神こそが、今日諸団体で営まれている共済活動を育む土壌となったことを解説されました。
 第二部は立食パーティとなり、参加した団体の共済活動の報告と交流が行われました。
 兵庫県の知的障害施設利用者互助会からの参加者は、「今、認可まであと少しのところまで来た。しかし認可のハードルは低くなく、募集再開が延期に延期を重ねてしまい会員に迷惑がかかっている。早く再開して会員の助けとなりたい」と述べ,共済制度に対する法規制への不信感をあらわにしました。
 また,東京土建からは、「東日本大震災の報道では,がれきの撤去作業に消防や自衛隊が活躍している映像がよく流された。しかし、彼らが来られるように道路のがれきを片付けたのは、私たちのような地元の土建屋たちだ。仲間の生活を守るために,共済制度は不可欠だ」と共済の大切さを述べました。
 共済への法規制はTPP参加の問題と合わせて強化されることが危惧されています。保険商品とは違う、助け合いの制度である共済を守る運動をさらに広げていくことが確認された会でした。