2015年11月9日月曜日

共済規制に結びつくTPP参加阻止を-結成7周年第8回総会に71人が参加

 「共済の今日と未来を考える兵庫懇話会」は7月11日、結成7周年第8回総会と共済規制問題講演会を協会会議室で開催。協会役員や構成団体などから71人が参加した。「『よりどころの有無が分かれ道』−TPPを先取りする共済の危機にあって」をテーマに、青山学院大学経済学部教授の本間照光先生が講演した。
 吉岡巌協会副理事長が「懇話会などの運動の結果、保険業法再改正法案が可決され、協会の休業保障制度が募集を再開したが、TPP参加により、またもや規制されるかもしれない。幅広い団体と共闘し、助け合いの共済を守ろう」とあいさつした。
 講演した本間先生は、共済が、「共済の父」と呼ばれる賀川豊彦などの先人の運動の上につくられたもので、自分たちでいのちとくらしを守るために制度を運営していくものであるとし、会員が運営自体に関わる事業のあり方が、営利会社の保険とは異なることを強調した。
71人が参加し熱心に学習した
 また、アメリカの保険業界の狙いはすべての社会保険への参入であり、再び共済規制を進めてくる可能性があるとし、TPP参加を阻止し、共済の理念・理論・歴史観をよりどころに、制度と運動を発展させてほしいと訴えた。